メカニカルキーボード「EPOMAKER TH99」をご提供いただきました。
普段はJIS配列のキーボードばかり使っていた私にとって、今回のTH99は「初めてのUS配列」という挑戦も含まれていて、少しドキドキしながら使い始めました。
使い始めてからしばらく経ちますが、見た目のカッコよさだけでなく、タイピングの感触や使い勝手など、細かいところまでよくできていると感じています。
このレビューでは、実際に使ってみて感じたことメリット・デメリットも含めて、率直にお伝えしていきます。
EPOMAKER TH99 レビュー
製品仕様
機能 | 内容 |
---|---|
製品名 | EPOMAKER TH99 |
キー数 | 102キー |
PCBタイプ | ホットスワップ対応3/5ピン |
接続 | Type-C有線、Bluetooth、2.4Gワイヤレス |
バッテリー容量 | 8000mAh |
ソフトウェア | Epomaker Driver(RGBやキーマッピング変更) |
サイズ | 417x149x45mm |
重量 | 1.2kg |
保証 | 1年間 |
製品パッケージ


同梱物



開封




左からType-Cポート、トグルスイッチ(2.4G、USB、Bluetooth)、OS切り換え(Mac、Win)、USBレシーバー

キーボードの高さは3段階で調整が可能です。


こちらがスタンドを1段階開いた状態です。

スタンドを1段階開いた状態

こちらがスタンドを2段階開き、一番高くした状態です。


ショートカットキー一覧とカスタマイズ
ここでは、TH99の代表的なショートカット一覧と、カスタマイズの基本手順について紹介します。
ショートカットキー
キー操作 | Win | Mac |
F1 | F1 | 画面の明るさ |
F2 | F2 | 画面の明るさ |
F3 | F3 | タスクビュー |
F4 | F4 | マイコンピュータ |
F5 | F5 | 検索 |
F6 | F6 | スクリーンショット |
F7 | F7 | 前の曲 |
F8 | F8 | 再生/一時停止 |
F9 | F9 | 次の曲 |
F10 | F10 | ミュート |
F11 | F11 | ボリューム |
F12 | F12 | ボリューム |
Fn+F1 | 画面の明るさ | F1 |
Fn+F2 | 画面の明るさ | F2 |
Fn+F3 | タスクビュー | F3 |
Fn+F4 | マイコンピュータ | F4 |
Fn+F5 | 検索 | F5 |
Fn+F6 | スクリーンショット | F6 |
Fn+F7 | 前の曲 | F7 |
Fn+F8 | 再生/一時停止 | F8 |
Fn+F9 | 次の曲 | F9 |
Fn+F10 | ミュート | F10 |
Fn+F11 | ボリューム | F11 |
Fn+F12 | ボリューム | F12 |
Fn+Win | Winキーのロック/ロック解除 |
機能キー
キー操作 | 設定内容 |
Fn+Esc(5秒間長押し) | 工場出荷時の設定に戻す |
Fn+R | 長押しで2.4Gで接続 |
Fn+Q | 長押し:Bluetoothデバイス1をペアリング 短押し:Bluetoothデバイス1に切り換える |
Fn+W | 長押し:Bluetoothデバイス2をペアリング 短押し:Bluetoothデバイス2に切り換える |
Fn+E | 長押し:Bluetoothデバイス3をペアリング 短押し:Bluetoothデバイス3に切り換える |
Fn+Enter | バッテリー残量の確認 |
照明
ファンクションキーでバックライトの明るさ、速度、輝度の調整ができるため、普段使いから作業用途まで幅広くカスタマイズできます。
キー操作 | 設定内容 |
Fn+Backspace | バックライトのオン/オフ切り替え |
Fn+Insert | バックライト効果の切り替え |
Fn+Del | バックライト色の切り替え |
Fn+↑ | バックライト輝度 |
Fn+↓ | バックライトの明るさ |
Fn+← | バックライト速度 |
Fn+→ | バックライト速度 |
メリット・デメリット
メリット
柔らかく滑らかな打鍵感
キースイッチの下にあるプレートが、ガスケット素材によって“フローティング”のようにわずかにしなることで、底打ちの衝撃が軽減され、手に優しい押し心地になっています。
打鍵感は滑らかに沈み込むような感覚で、長時間のタイピングでも疲れにくい構造になっていると思います。
トライモード接続に対応
トライモード接続(Bluetooth、2.4GHzワイヤレス、有線接続)に対応しているため、用途に応じて柔軟に切り替えが可能です。
動作検証として一ヵ月ほどBluetoothで試していましたが、接続時のラグもなく快適に使えていました。
多彩なRGBバックライトとエフェクト
バックライトの発光効果やカラー変更、アニメーション表示の調整が可能で、見た目のカスタマイズ性が高くなっています。

ちなみにバッテリー残量は数字キーの1~0が点灯して残量を確認できる仕組みです。
例:1が点灯で10%、1と2が点灯で20%

デメリット
日本語(JIS)配列ではないため慣れが必要
EPOMAKER TH99は英語(US)配列のため、日本語(JIS)配列に慣れている方にとっては、一部キーの位置やサイズが異なることでタイピングミスが増えたり、@や:などの記号入力に戸惑うことになると思います。

特に、普段ローマ字入力で記号やカナ変換を多用する方は、記号位置の違いに慣れるまで時間がかかる可能性があります。また、変換や無変換といった日本語特有のキーがない点にも注意が必要です。
持ち運びには不向き
本体サイズはコンパクトな部類ではあるものの、重量が約1.2kgと一般的なノートパソコン並みに重く、気軽に持ち歩くにはややハードルが高いです。
外出先で使用するよりも、自宅などに据え置きで使用するスタイルの方が適していると思います。
まとめ
「見た目よし、触ってよし、カスタムよし。テンキー付きキーボードの完成形に近い一台」という印象を受けました。

打鍵感や見た目にもこだわりたい方にぴったりのキーボードです!
本体はやや重めですが、その分タイピング時の安定感があり、しっかりとした打ち心地を楽しめました。初心者の方にも扱いやすい一方で、US配列のためEnterキーやShiftキーの位置には少し慣れが必要になると思います。
個人差はあると思いますが、使い始めてから2週間ほど経つと、自然とキーの配置にも慣れてくると感じました。